S-WORKS Diverge

RX BIKEオーナー高岡のバイク紹介です。

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外観・スペック

こちらのバイクを携えて10月5日水曜夜にイタリアに向けて出発します!
(乗り継ぎ一回なので、どうか荷物も同時にVeniceまで届きますように)

UCI Gravel Worldsを走るS-WORKS Diverge x GRX
フレームS-WORKS Diverge 54
ホイールGRX WH-RX870
タイヤF Panaracer Gravel King SK+ 43c/R 同SS+43c
シーラントPanaracer
ハンドル420(20mmフレア)
ステム110(ハンドル一体型)
バーテープCYCLOVATION with Extra Cush
変速・ブレーキShimano GRX Di2
クランクセットGRX 172.5 48-31T
スプロケットDura Ace 11-30T(11s)
ペダルGarmin Rally RK200
サドルS-WORKS Toupe 143
ボトルケージBJORN カーボン
サイコンGarmin Edge 1040 Solar
チェーンオイルsquirt

各パーツの詳細を見ていきましょう

フレームセット

Specializedのグラベル用バイクDiverge(日本名ディバージュ、ちなみに英語読みをあえてカタカナで記すと”ダイヴァージュ”)
その最上級グレードがS-WORKS Diverge。日本においてはフレームセットでのみ販売(485,000円)ですが、、、完売です。
ですが、PRO, EXPERT, COMPグレードでは完成車各サイズでメーカー在庫はございます。

スペシャライズドのHPより気になるモデルがございましたら是非お気軽にRX BIKEまでお問い合わせください!

公称174cmの高岡は54サイズをチョイス。これは全てのSpecializedバイクに共通しています。このメーカーならこのサイズに乗れば間違いなし、って分かっているととても安心です。当然バイクごとに同じ54サイズでも微妙にジオメトリーは違いますが、それはバイクの性格や想定しているライド特性を踏まえての事です。私もバイクごとに各部寸法はかなり違います(詳しくは後述)。

このフレームの大きな特徴は、、、たくさんありますので以下にご紹介です。

1. Future Shock 2.0 – ステム下につく20mm稼働のマイクロサスペンションです。これによる重量増は300gほど。上部のダイヤルをひねってロックアウトも出来るので、舗装路・登り/未舗装・下りなどでしょっちゅう切り替えながら走っています。

Future Shock 2.0

2. Roval Terra Carbon Post – フレームセットに付属するTerraシートポストですが、これが実は非常に良いんです!
フロントは前述のFuture Shockで快適性を出しているんですが、リアのTerraカーボンポストの効果もスゴイんです。見た目からその動きは想像できないですが、悪路では確実に路面のギャップを吸収してくれます。Divergeのフレームがけっこうスローピングしていて、シートポストの出代が大きいのもその効果を狙ってのことだと思います。

丸ポストで径が27.2mmなので、他のフレームにも使用できます。ロードバイクの快適性を上げたいという方には是非試してみていただきたいです。
また逆にDivergeをもっと軽量にしてキビキビしたバイクにしたいと思えば、見た目はほぼ同じですが、Roval Alpinist Carbon Post(136g)に変更すれば超軽量になります。

Roval Terra Carbon Post 30,800円

3. フレーム内ストレージ – このボトルケージの下がワンタッチで開けられるストレージになっていて、パカっと外すと太いダウンチューブが収納庫となります。今回は予備チューブx2、インフレーター、ミニツールなどを入れてレースに臨む予定です。
そうすることにより、サドルバッグなどが不要になりバイクの外観がスッキリするんです!空力的にも良いですし。
上記の写真の状態でレースを走ります。

このボトルケージ台座ごとパカっと外れます。

ホイール・タイヤ

ホイールはシマノから新発売されたGRXホイール。グラベル用ホイールとして軽量なカーボンホイールです。内幅25mm、リムハイト32mm、セット重量1461gで価格は16.6万円ほどという非常に魅力的なスペックです。
フックレスではないですが、内幅25なのでグラベル用のワイドなタイヤの性能がじゅうぶん活かせる設計です。まだ長期的に使用していないですが、シマノホイールのハブの耐久性には期待できます。

シマノGRXホイールに履かせたGravel King SS+

GRXに履かせるタイヤはPanaracer Gravel Kingシリーズ。
セミノブのSKとセミスリックのSS。それぞれに耐パンク性アップした”+”バージョンがあり、38cと43cが、、、
とタイヤチョイスに悩みます。コースも分からないし、コースが決まっていたとしても天候・路面コンディションによって正解は異なります。そんなわけで、グラベルタイヤは最大公約数的なタイヤが良いのかなと思います。
Panaracerは日本のブランドですが、世界最大のグラベルレースUnbound GravelでタイヤシェアNo1を取るほどグラベルに力を入れており、ノウハウと実績を持つ安心のブランドです。

なお、高岡はグラベルレースにおいてはパンクリスクをなるべく小さくしたいので、+シリーズで、SSかSKか、38cか43cかは現地試走によって決めたいと思っています。

WH-RX870 平均重量は639g(フロント)、822g(リア)。税込価格は80,960円(フロント)、84,755円(リア)。

コンポーネント

Diverge完成車のPRO, EXPERT, COMPグレードはいずれもSRAMコンポで1x(”ワンバイ”と読みます。フロントシングルの意味)がアッセンブルされていますが、高岡のS-WORKSはシマノGRXのDi2で組みました。
個人的には、1xならトップ10T〜のSRAMが良いと思います。

GRX Di2のSTIレバー。

GRXの2xはフロントが48T−31Tという信じがたいワイドな構成で、しかもDi2でそれがスルッとストレスなく変速してしまうのがスゴいです。そのため、ロードギアの11−30Tでもローギアで1.0近くのギア比を実現できます。もちろんもっとハードなグラベルであれば34TつければOK。
逆に(主に海外の)高速グラベルレースでは48x11Tでは足りないというケースもありそうです。
グラベルプロ選手はフロントにロード用クランクで50Tを付ける人も多い用です。
グラベルバイクにロードクランクを装着する場合、チェーンラインのズレとフレームへの干渉を気にしないといけないですが、Divergeに関しては使用例も多いので問題ないようです。

ジオメトリー

詳しくはメーカーHPをご覧頂くとして、大きな特徴としては

  • ロードバイクよりもBB下がりが大きくて安定性高い
  • ヘッドアングルが寝ている
  • ハンドル位置は高め
  • リーチ、ホイールベースが長く安定志向

という感じです。当たり前ですが、ロードバイクとは全然違う乗り味です。
SpecializedのグラベルバイクとしてはCRUXでというのもあり、それとの違いは多くの方の興味あるところかと思いますが、ざっくり言うとCRUXでは上記に上げたようなグラベルバイク然とした特徴は薄れ、かなりロード寄りのジオメトリーです。しかしながら47cまでの太さのタイヤを許容する、純レース向けグラベルバイクです。

Unbound Gravel 200mileを完走したS-WORKS CRUX

ではなぜ今回CRUXではなくDivergeにしたかというと、200mile(320km)や166kmといった長いグラベルレースでは機敏さよりも安定性を重視した方がトータルでは速く走れるのではないかという思いと、自分がロードバイク出身でオフロードでの技術はないので、それをカバーしてくれるような機材の方が向いていると考えたからです。

コントロール重視でサドル高さは10mmほどロードよりも低め。
ハンドル高さもロードバイクよりもだいぶ高い設定です。
またロードではハンドル幅400にしていますが、グラベルバイクでは420。
全てはスピードよりも快適性と安定性の為です。
それでもこのポジションである程度走れば、それに慣れてしまい違和感はすぐになくなってしまいます。

まだまだ書きたい事はたくさんありますが、とりあえずイタリアに向けて出国します!

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