高岡はとにかく音を気にします。
とくにチェーンやスプロケット周りから、『カリッ』とか『カチャッ』とか『きゅるっ』とか音がしようものなら、もう走りに集中できなくなるようです。
ということで、ケミカルを含めたドライブトレインを見ていきましょう。
まず、変速時やペダリング時の異音は、チェーン周りの油膜切れや変速不良の合図かもしれないので、高岡ではありませんが神経を尖らせておきたいですね。
異音対策という点では耐久性&耐水性に優れるウエット系ルブを使いたいところです。しかし、飛散してブレーキローターに付着するとヤッカイですし(←ディスクブレーキ時代になり、使用するチェーンオイルも変化しています!)、埃が付着しやすいので長距離・長時間のライドではフリクションが増えやすいという欠点があります。

ということでドライコンディションにおいて使っているチェーンルブが、いずれもワックス系のコチラの2種。
WEND・WAX-ON(右:固形タイプ)とスクワート・チェーンルブ(左:乳液タイプ)です。
↑WENDワックスは半固形で直接擦り付けるように塗りますが、ヒートガンで温めながら作業することでワックスが緩んで塗布しやすくなります。
↑ざっと塗った後に丁寧にチェーンを再加熱することで、ワックスが完全融解してチェーンの隙間へ入り込みます。ほら、ピカピカですね! しかも触れても油分が手につきません。
※加熱時にカーボン部分(リム/フレーム/スポーク)が過熱しないよう注意してください。後輪は外して作業するのがベターです。
WENDをベースにして、300~500kmぐらいを目安にスクワートをちょい足しすることで、チェーンの洗浄回数やWENDワックスの施工頻度を抑えることができます。しかも走行中にホコリなどの異物が付着しにくいので汚れにくいし、チェーン/スプロケット/チェーンリングといった各部の摩耗も抑えられます。
ドライコンディションでは、潤滑剤によってチェーン表面とローラー内部が《薄く、しかし滞りなくコーティングされている》ことが大切です。多すぎると抵抗になったり汚れを呼び込む原因になるし、少ないとライド(レース)終盤で油膜切れを起こしてしまいます。
Rディレーラーは、テンションプーリーのみTRIPEAK・Jetstreamに置換。ガイドプーリーは変速の端切れを優先して92DA純正です。
ちなみにこのジェットストリームをお使いの皆様、ちゃんとメンテをしていますか?
いや、ジェットストリームに限らずセラミックベアリングに総じて言えることですが、シールがスカスカなので水や異物が入り込みやすく、ガリってしまいがちなんですよ〜!
とくに雨の後は要注意。面倒でも取り外して回転具合をチェック! もし回転に引っかかり感があるようならば……
丁寧にシールを外して、内部をワコーズ・ラスペネでじゃぶじゃぶフラッシング洗浄。水分も異物も一気に流し出しています。
きちんと洗うとこの通り、スルッスルに高速スピン! シュルルル〜〜
まれに、ハイグレードのパーツを取り付けた時点で安心してメンテ不足に陥っている人を見ますが、とても残念なこと。せっかくの性能がスポイルされてしまっているかもしれませんよ??
そういう意味でもこまめな洗浄&潤滑は大切で、たとえば施工しにくい(手間がかかって面倒臭い)ケミカル類は、潤滑性能が良くても結果的にパフォーマンスを低下させる要因になりかねないので注意が必要です。
スプロケットはワイドな11-34Tを常用しており、フロント変速はほぼ使っていないようです。インナーギヤの40Tは、本当に脚が売り切れたときやウォームアップ時における保険みたいなものなのでしょう。
ということで、レバーのシフトボタンは上記のように配置/設定されていました。どこに手(指)があってもすぐにRDへアクセスできることが大切なんですね。
TEXT:スタッフ・カブ