古いタイヤがどれだけ危険か検証してみた

ゴムは経年劣化で硬くなる
たとえトレッド部分が摩耗してなくてもグリップ力は大幅低下
簡易実験では性能が64%に減少していた!

こんにちは、スタッフのカブです。
突然ですが先日、自宅のシューズボックスの整理していたら5年前のサンダルが出てきたんです。
で、久々に履いてみたら……玄関のタイルでツルツル滑って危ない危ない。
接地側のアウトソールを触ってみると、すでにゴムのしなやかさが失われてカチカチなプラスチック状に硬化していたんですよ → ソッコーで捨てました!

コレって自転車のタイヤも同じで、古くなるとトレッドのゴムが硬化! ひび割れたり、硬くなって摩擦力が大幅低下しているんですよね。
サンダルのような歩行中とは違って、もし時速50km超で滑ったら…もう一貫の終わりじゃん涙。

そんな悲観的なことを考えていた折、お客様からちょうどタイヤ交換のご用命をいただきました。

↑交換前のタイヤ。TUFO Elite Pulse 25mm チューブラー。元々はトライアスロン向けの高耐久モデル。あまり乗っていなかったようで摩耗はほとんど見られません。しかし、トレッド面にうっすらとヒビが入り始めています。

指先で触るとツルツル滑る感じ。あれ? 俺の指紋なかったっけ? って思ってしまう。一見すると走れそうなのだけれど、コレはキケンがアブナイのではないか??

↑交換後。TUFO Elite PRIMA 25mm チューブラー。同じシリーズながら、少し軽くなったロードレース対応モデル。ケーシングなどのTPIは同じ仕様のタイヤです。もちろん新品なので指先で触ってもグリップ感はキュキュっとMAX!

この両者の違いをビジュアル(もしくは数字)で表現したい! って思い、下記の様な実験を行いました。

↑ホイールの上端にスケールを引っ掛けて、接地点方向へ押し付けるように10kgの力で引っ張ります。接地面は白線を模すために写真左側にあるように塩ビの床用タイルを敷いています。アスファルトのような表面の凹凸がないので、ゴム質感によるグリップの差異を同一条件でテストできます。ちなみに空気圧は両者5barです。

この様子を真横から動画で撮り、タイヤが滑り始めた瞬間のキャプチャーを切り取って、その角度を計測するというもの。滑り始める直前のバイクのバンク角を視覚化するイメージです。

↑まずはトレッドが硬化した古タイヤ。38.759°傾けたところでタイヤが滑りました。コレだけ見ているとこんなモンか? と思いますよね。でも路面に異物がない好条件が揃った状態なので、もっと傾いてもらわないと困るのです。実走中だったら、この半分程度しかバイクを倒せないでしょう。

↑続いて新品タイヤに交換後。徐々に傾けて…おっとぐいぐいっと傾いて…どんどん傾いて…、なんと60.819°までバンクさせてようやく滑り出しました。トレッドの柔軟性が損なわれていないと、タイヤってこんなにもグリップするんですね!

新品のグリップを100とすると、古いタイヤでは38.759÷60.819=0.637、つまり63.7%のグリップ力しか得られてないということです。うひゃ〜〜、コレは危ない!
もし雨でも降ろうものなら、そのときに白線や横断歩道やマンホールの上を通ろうものなら、曲がれないし止まれませんよ。

さらには、硬化したトレッドゴムは剥離しやすくなっています。走行中にトレッドが欠損してしまったり、ケーシングに亀裂が入るなど、パンクやバーストの危険も増大! やべぇ!!

ということでご自身の安全のためにも、また周囲の人を巻き込まないためにも、古いタイヤを使い続けるのは避けましょう!

コメントを残す

RX Groupをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む