ユニークなペダルシステムのSpeedplayから待望のペダル型パワーメーター(or パワーメーター内蔵ペダル)が発売されます。
自転車人生の大半でTIMEペダルを使用してきた高岡ですが、実は1-2シーズンSpeedplayペダルを使用していたこともあったんです。
SPEEDPLAYペダルの特徴
SPEEDPLAYペダルのユニークな点は、1) ペダルが両面ステップインできること、2) 位置調整が前後・左右・首振り角度の3要素を個別に調整すること、3) クリート側にキャッチ機構がついていること、4)ペダルが小型なのでコーナーのクリアランス角度が大きい、などが挙げられます。
1)はメリットしかないですね
2)良い点もあり悪い点もあります。前後調整は一度クリートを外して、台座を動かしてから再度クリートを装着しなければなりません。シューズの3つ穴にとりつける台座固定ネジx3。台座とクリートを固定するネジx4。Cリングの可動域を調整して首振り角度を調整する芋ネジx2。とクリートのパーツ点数も非常に多くて重量もかさみます。
3)他のペダルシステムは、ペダルがクリートを捕まえる感じですが、SPEEDPLAYはクリートがペダルを捕まえる造りです。上述の事情により、ペダルは軽量・クリートは重量級となってしまいます。車重に下限制限がある中で重量物が車体外へ移動するというのは大きなデメリットでした。
4)これはロード乗りにとってなかなか魅力的です。
軽量パーツ好きな高岡も1〜2シーズン使用しておりました。

最近のSpeedplay
SPEEDPLAYはWahooが買収して、Wahooブランドとなりました。見た目の大きな変化はないですが、細かな点としては、ペダル外側・シャフトの延長線上にあったグリスホールが廃止されてメンテナンスフリーとなりました。以前はグリスホールのネジを外して自分で簡単にメンテナンスできる=定期的なメンテナンスが必要、という構造でした。まだ出たばかりなので、新機構での耐久性は不明です。ただペダルシャフトを抜いてのグリスアップ・オーバーホールはそう難しくないので、ショップに出せば問題ないでしょう。
フラッグシップのSPEEDPLAY NANOペダル。チタンシャフト。税込50,000円。軽っ

昔のペダル↓との比較。よく見たらステンテス部分と樹脂部分の形状・比率が変わっていますね。

そして今回待望のパワーメーター内蔵のPOWRLINK ZEROが発売!
競合商品であるロード用ペダル型パワーメーターのGarmin RallyやFavero ASSIOMAが両足計測で300g+だったことを考慮すると30g以上軽量です。ただSPEEDPLAYのクリート重量を考慮するとやはりトータルでは少し重くなります。

充電方式は根本の太い部分の充電端子に充電器をつけるタイプ。Assiomaと似ています。1回の充電で70時間ほど使えるようです。十分ですね。
計測精度に関してはまだ使用していないのでわかりませんが、機会があればインプレしてみたいと思ってます。
ペダルという常に動き続けてかつ高い負荷がかかる部分に精密な計測機器を内蔵するので、どうしてもノーマルよりも少しだけ大きくなってしまいます。
気になるQファクターは55mm
シマノDA 53mm
LOOK 53mm
シマノUltegra 54mm
TIME クリート入れ替えにより51.7/54.3mm
私はTIMEの広い方で使用しているので、55mmだったら全然問題なし。クリートの左右調整でじゅうぶん吸収できるかと思います。
スタックハイト(軸の中心からシューズのソールまで)はノーマル+1.5mm。経験上、このくらいはほぼ誤差ですね。気になったらサドルの高さを少し調整する、くらいです。
カタログ値ではコーナークリアランスがPOWRLINKでも同じ39°となってますが、2mmほど外側に張り出しているのに同じなのかな?と少し疑問に思います。
商品ラインナップ
SPEEDPLAY POEWRLINK ZERO (Dual) 124,300円
SPEEDPLAY POEWRLINK ZERO (Single) 79,200円
SPEEDPLAY NANO(チタンシャフト) 55,000円
SPEEDPLAY ZERO(ステンレススチールシャフト) 27,500円
SPEEDPLAY COMP(クロモリシャフト) 20,900円
SPEEDPLAYスタンダードクリート 8,800円
(価格はすべて税込)
せっかくのペダル型なので、パワーメーターは両足計測のDualを強く推奨します。
通常ペダルの値段差はシャフトの材質差=重量差ですね。
クリートの値段高くて重いのがネックですね。Cリングが折れるという事象はたまに聞く話なので、それだけ取り寄せられればだいぶ助かるんですが(現状は対応不可)。
ご予約・ご注文は是非RX BIKEまでお願いします。
おすすめカスタム
SPEEDPLAYというユニークなペダルシステムですが、それを活かしきれていないのでもったいないなと思う点はクリート。
ロードペダルのデファクトスタンダードとなっているLOOK3つ穴という規格に対して、3つ穴→4つ穴変換台座(クリートに付属)を使う前提になっているんです。
重くなるし、スタックハイトは上がるし、ダイレクト感は落ちるし、パーツ点数が増えることは基本的に良いことありません。
一時期SPEEDPLAYをかなり気に入って、前述の写真のように複数持っていた私は、SPEEDPLAY対応のシューズまで持っていたんです。

SPEEDPLAYが好きで、SPEEDPLAYと心中するくらいの信者であれば、4つ穴ソールのシューズは検討する価値ありと思います。私はBONTで4つ穴ソールをオーダーして作りました。
おすすめと言っておきながら、今でもやってるかな、、、やっていたらおそらく3-6ヶ月待ちくらいでできるかと思います。
ご興味ある方はご連絡ください。
RX BIKE rxmeguro@roppongi.express / 03-6303-1679